一流のホテルパーソンになるため、様々な現場で働きたい。そんな思 いから卒業後の進路は、横浜に新規開業するシティホテルを選びま した。配属先は、ハウスキーピングや、ロビーサービスを行う宿泊部 門。ゼロからマニュアルを作り、自分たちでオペレーションを考え る。その経験を通して、ビジネス感覚を磨くことができました。その 後、いくつかのホテルで実績を積み、リーダーからマネージャー、支 配人から総支配人代行へ。責任が大きくなるにつれ、料飲部門、宴会 部門など、関わる部署も増えていきました。いつも心がけているの は、全体を見渡して仕組みで解決すること。もちろん、一人ひとりの 接客の質を高めることも大切です。しかし、業務フローを見直してみ る、最新のITシステムを導入してみる、レイアウトを変更して人の流 れを変えてみる。そんな柔軟な発想を持つことが、今のホスピタリ ティ業界には求められています。外部環境の変化が激しい時代だか らこそ、「こうあるべき」という固定概念にとらわれずホテルも進化 しなくてはならない。伝統は守りながら、新しい価値を取り入れてい くこと。私自身がまさに直面している課題であり、チャレンジを続け ていくべき使命だと思っています。